『重ならない面影を重ねて』
不器用な人だった
幼い私には解らなかったけれど、今になってそう思う
無鉄砲な人だった
記憶の中の大きな背中が、思い返せばあんなに儚い
けれど、優しい人だった
頭を撫でる掌の暖かさは、今でもはっきりと思い出せる
遠目に見つけた背中に、ため息を一つ
また、無茶をしたのだろうなと。小さく笑みを溢して
========================================================
貴方はセレンで『ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい』をお題にして140文字SSを書いてください
TRPGSNSに載せたヤツ。終わった悲恋とこれからのお話。結構気に入ってる出来だったりする