明日も天気になーあれ!

主にQuestNotesやらTRPGやらをやっている人

このブログについて

このブログは、MMOTRPG QuestNotes とかTRPGとかやってる人が、 文章力欲しい…やっぱ書くしか無いよなあ→SNSとかツイッターに投稿しまくるのもなあ。けど、どうせ書くなら見て欲しいし…→よし、場所作るか! 大体こんなノリで作ったブログです。詰まるトコ割…

目次

現状、全部QN関連。キャラ知ってる人でないと何が何やらな可能性しかないので注意 続き物『遠い星空の前日談(プリクエル)』 teruteru23-qn.hatenablog.com NEW teruteru23-qn.hatenablog.comRPをSSにしてみようシリーズ。セレンと○○のやり取りを元にした物…

聖都前日譚

耳の奥底を錐穿つような、猛禽の狂鳴が大気を震わせる。 霧深い森の果て。羽搏きの丘にて。 冥く、炯々たる輝きを放つ黒竜の瘴気。それを纏った鷲獅子が翼を広げ――空を引き裂き、流星の如く飛来する。「ッ――、くっ、ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」紙一重の回避。…

遠い星空の前日談(プリクエル)-2

夜の森は、どこか神秘的な香りがする気がした。 木の葉から漏れる月の光が、柔らかに辺りを照らしている。 二人分の足音に、風が木々を揺らす音。何でもない森の景色が、何だか特別な物に思えてくる。 無性に楽しくなってきて、彼の手を放すとそのまま駆けだ…

遠い星空の前日談(プリクエル)-1

夜。月が高く昇り、祭りに浮かれていた子供たちがすっかり寝静まり、大人たちが杯を交わし合っている頃。 町外れに有る教会の一室には、小さな明かりがついたままになっていた。 忙しなく羽ペンを走らせ、手元の帳簿と睨めっこを続けているのは、長い金髪の…

仄かに甘く、そして切なく

ふと、懐かしい香りに足が止まる。甘く爽やかな、柔らかい香り。昼下がりの賑やかさの中、初夏の風が運んできたその香りに自然と視線が誘われる。瑞々しい緑に、沢山のオレンジ色の果実。白い花弁が所々に顔を覗かせ、穏やかな光に体を揺らせている。食べ頃…

再会と旅立ち

パチパチ、と薪が爆ぜる音が響く。 久々に再開した嘗ての戦友は、酷くくたびれて居るように見えた。 溜め息と共に空を見上げる。 【闇】に飲まれつつあるこの世界の中。月は変わる事無く、静かに俺達を照らしていた。 「・・・・・・里が、飲まれたんだ」 ぽつり、…

筆が乗らぬ

わざわざブログまで作ったのに1月近く放置するヤツが居るらしい。何度か書こうとは思ったんだけどね。どうも形にならぬ・・・ 日常物とか話題に出たしそれで何か書いてみるか・・・

如何にして彼は冒険者を名乗るようになったか

白く鋭い風が、襤褸きれに包まれた体を斬る。 切った額から流れる紅が、ぽたり、ぽたりと雪へと落ちてゆく。――クソッたれが。まだ幼く柔らかい手で、拾った角材を握りしめ。ずり落ちそうになるソレを背負いなおす。 そして視界を滲ませる紅を乱暴に拭い、内…

『願いと祈り』

もしも願いが叶うとして 今の私は、何を願うのだろう小さな背中が、只管に祈り続ける どうか父を返してください どうか、どうかお願いしますとそっと、目を閉じてみる 幾つも浮かぶ、見慣れた笑顔 その中の一つ、不器用な微笑みもしも、願いが叶うなら 小さ…

『重ならない面影を重ねて』

不器用な人だった 幼い私には解らなかったけれど、今になってそう思う無鉄砲な人だった 記憶の中の大きな背中が、思い返せばあんなに儚いけれど、優しい人だった 頭を撫でる掌の暖かさは、今でもはっきりと思い出せる 遠目に見つけた背中に、ため息を一つ ま…